こんにちは。杉田です。
前回のブログで少しふれたZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス:ゼッチ)住宅とは・・・
「外皮の断熱性能等を大幅に向上させるとともに、高効率な設備システムの導入により、室内環境の質を維持しつつ大幅な省エネルギーを実現した上で、再生可能エネルギーを導入することにより、年間の一次エネルギー消費量の収支がゼロとすることを目指した住宅」です。
経済産業省、国土交通省、環境省の三省がここ数年、連携して普及に努めている省エネ住宅がこのZEH住宅なんですね。
何度も書きますが、2030年までに新築住宅の平均でZEH住宅の実現を目指すという政府目標があります。
当然ながら、省エネ基準の断熱性能等級4以上のUA値0.60W/㎡・K以下の断熱性能を有する住宅となります。
但し、ZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス:ゼッチ)住宅には、太陽光発電搭載や高効率設備の導入要件もあり、長期優良住宅などの家よりも性能を高めるための省エネ・創エネ設備が必要となり、これらの設備を導入するための初期導入コストが多くかかるのがデメリットです。
そこで、太陽光発電などは設置しなくてもいい、ZEH住宅と同等の省エネ基準を持つ住宅で、『ZEH水準』となるのですね。
「ZEH水準省エネ住宅」とは、(断熱等性能等級5かつ一次エネルギー消費量等級6)の性能を有する住宅。2022年4月より新設される最高等級の建物省エネ性能が求められます。
住宅性能表示制度における省エネ対策等級について、令和4年4月より施行される【断熱性能等級5】がZEH水準となっているんですね。
ZEH水準省エネ住宅なら、断熱性能の高い住宅だから住宅ローン控除も増やしてあげようか・・・ということなのでしょうか?
注)住宅ローン控除の要件も、いろいろ説明していますが令和4年4月施行となります。
長期優良住宅や低炭素住宅は、認定ですが、ZEH住宅や省エネ基準適合住宅は認証となります。
ちなみに、昨年の【グリーン住宅ポイント】の発行には、一定の省エネ性能等の基準を満たすことを証明する住宅性能評価書やBELS評価書等による認証書類の添付が必要でした。
おそらく2022年からの住宅ローン控除は、認定証や上記の評価書(認証)書類の添付により借入限度額や最大控除を確認するものだと思われます。
ZEH水準省エネ住宅の方が長期優良住宅や低炭素住宅よりも断熱性能が高い住宅なのに、住宅ローン控除の最大控除額などが少ないのは解せませんが、ここは認定と認証の違いなんでしょうね。
※長期優良住宅の断熱性能も「断熱等性能等級4」から「断熱等性能等級5」への基準の引き上げがなされます。(2022年10月1日施行予定)
※低炭素住宅の断熱性能も「断熱等性能等級4」から「断熱等性能等級5」へ誘導基準が設けられています。
次回は、2022年住宅ローン控除改正は改悪?のおさらい【長期優良住宅・低炭素住宅】
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