こんにちは。杉田です。
まずは、3月11日 これからもできること
前回、前々回にて建物の分類が、住宅ローン控除の適用には住宅の分類が4種類あることを説明しました。
①長期優良住宅・低炭素住宅 ②ZEH水準省エネ住宅 ③省エネ基準適合住宅 ④その他の住宅 の4種類ですね。
前回のブログにて、住宅の分類によって、住宅ローン控除の借入限度額や最大控除額多くなっている事が分かりましたね。
今回から地域区分によって異なる説明となります。地域によって省エネ基準が異なっています。住宅ローン控除の要件は同じでも住宅の性能の数値は地域によって異なります。以下からは、当社がある愛知県豊橋市の地域区分にて建物性能の数値を説明させていただきます。
長期優良住宅と低炭素住宅は、よく比較されますがどちらの住宅も行政庁による認定制度により認定された住宅となります。
共通する部分は多くありますが、簡単に説明させていただくと、長期優良住宅は、長期の使用に耐えうる基準、低炭素住宅は、省エネルギー性に特化した基準が設けられています。どちらの住宅も省エネルギー性の基準も設けられています。
断熱性能だけで説明させていただきますと、①長期優良住宅・低炭素住宅も、③省エネ基準適合住宅も、断熱性能を比較すると、【断熱等性能等級4(最高等級)】です。
省エネ基準は、平成25年に改正された基準です。平成28年には「一次エネルギー消費量」という住宅の燃費性能が分かるようになりました。
低炭素住宅は、断熱等性能等級4・一次エネルギー消費量等級5の確保が必要です。他の要件もありますが割愛します。
平成11年に「住宅の品質確保の促進等に関する法律」が制定され、断熱等性能等級が設けられ、現在の断熱等性能等級4(最高等級)は、本来は2020年には義務化される断熱性能レベルでした。
現在の省エネ基準では、断熱性能はUA値(外皮平均熱貫流率)で示されます。UA値は数字が小さい程、断熱性能が高い住宅となります。
皆さんが最近よく耳にする建物の断熱性能を示すUA値ですが、長期優良住宅・低炭素住宅・省エネ基準適合住宅も、UA値0.87W/㎡・K以下となります。
しかし、20年以上前の水準で断熱性能基準で最高等級といわれ、現行省エネ基準レベルをクリアしているのに過ぎません。
※お国は住宅性能表示制度における断熱性能等級の「等級5」の新設(施行は令和4年4月1日)。さらに「等級6・7」についても国土交通省で創設に向けて検討がされ始めています。
2030年までに新築住宅の平均でZEH住宅の実現を目指すという政府目標があります。
ZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス:ゼッチ)住宅には、太陽光発電搭載や高効率設備の導入など他の要件もあります。
【②ZEH水準省エネ住宅】の分類は、ZEH住宅ではなく、あくまでも断熱性能がZEH住宅と同等。UA値0.60W/㎡・K以下の省エネ基準を有する住宅となります。
【④その他の住宅】は、現行省エネ基準レベルをクリアできていない住宅なんですね。
政府目標として、省エネ住宅の普及を目指しているから、これから建てる住宅では最低限の省エネ基準をクリア―してなければ恩恵は無くなりますよ。という、厳しい扱いなんでしょうね。
次回は、【愛知県豊橋市 ZEH住宅とZEH水準省エネ住宅とは・・・】
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