集成材と無垢材

公開日:2021/07/30(金) 更新日:2023/01/30(月) 営業部家づくりのこと

こんにちは、営業部の小林です。

今回は床材や梁や柱などに使われる、集成材、無垢材について書きます。

 

集成材とは

集成材とは、挽き板(のこぎりなどで挽いて切った木の板)や小角材のピースを乾燥させてから、接着剤などで接合して作る木材のことをいいます。もともとはドイツで生まれた木材ですが、現代では日本の住宅にも多く使われるようになっています。細かな木を接合して木材としているため、水分による反りが出にくく、加工しやすく組み立てやすいという特徴を持ちます。加工がしやすいので、建築の際に大工の腕による差はほとんど出ません。

 

 

無垢材とは

無垢材とは、天然の木をそのまま利用した木材を指します。伐採した木を梁や柱の形に整えて使用します。無垢材は、形を整えるために加工された後も空気中の水分を吸収・放出しています。無垢材を使用した家はその木の性質を反映しやすく、同じ無垢材でも木の種類によって耐久性等が異なるのも特徴です。

湿度を調整する無垢材で作られたフローリングは、どんな季節でも快適に裸足で過ごすことができます。

 

 

集成材メリット

無垢材と比べると安価で購入ができる。

一本の木を余す所なく使えます。そのため一般的には無垢材を準備するより、集成材の方がコストがかからない。

強度や見た目の品質にバラつきが少なく扱いやすい。

加工時に含水率が規定されており、無垢材と比べ水分による反りやゆがみが少ない。

素人でも加工しやすいのでDIYに使われることが多い。

梁に使われることが多いです。

 

無垢材メリット

集成材に比べると高価ですが、本物の木が持つ雰囲気を味わえます。

使い込むことで色や艶が時間の経過と共に良さが増していくので経年美化を楽しむことができます。

削り直すことで新品に近い形で蘇らせることもできます。

コンクリートの2倍ほど断熱効果があるので冬は暖かく、夏は涼しく過ごせます。

リビングやダイニングの床に使われることが多い。

 

集成材デメリット

集成材に使われている接着剤でシックハウス症候群といって建材などに使われている化学物質が原因で起こる室内空気汚染による健康被害です。

これに関しては、2003年に建築基準法で安全基準が設けられています。

 

無垢材デメリット

山から切り出した木は、多量の水分を含んでいるため曲がったり反ったりします。
それを防止するために人工的に乾燥をかけます。
床や壁に隙間ができたり、ひびが入りやすいので、気になる人は注意が必要です。

 

まとめ

無垢材と集成材の良さはそれぞれに違うので用途に合わせて選ぶことが最適な使い方が出来るんじゃないかと思います。

住宅で長い時間を過ごすリビングなどには無垢材を多く使用し、フローリングや羽目板で温もりを感じ、キッチン廻りや収納棚などには集成材を使用するなどすることで、こだわりとコスト面においてもマッチした住宅造りが出来るのではないでしょうか?

これからどんな家が建てたいのか、どんな生活がしたいのか、家族がどんな風に楽しんで笑顔で溢れた空間にしたいか

 話し合って決めるのが家づくりには大切なことです。


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