断熱性能等級5:上位等級への対応は、ハウスメーカーちょっとだけ調べてみました【まとめ③】
こんにちは、杉田です。
いよいよこのシリーズ最後となります。
2021年4月1日より、建物の省エネ性能について建築主への説明が義務化されました。省エネルギー基準の適否、適合しない場合の省エネ性能確保のための措置について、説明が必要になりました。(注文住宅の場合)
住宅の省エネ基準には、外皮基準 と 一次省エネルギー消費量基準 の2つがあります。
※UA値は愛知県豊橋市での数値です。
省エネ基準の適合とは、H28年の省エネ基準に適合の適否なので、断熱性能等級4・一次エネルギー消費量等級5が取得出来れば、省エネ性能が確保されている適合住宅となるわけですね。
上記の〔〇適合〕と〔◎適合〕と、どちらがいいですか?と聞かれれば、〔◎適合〕の方がいいに決まっていますよね。断熱性能をあげれば、それだけコストも高くなりますのご注意ください。
長期優良住宅や住宅性能評価での建物性能表示は等級となりますので、例えば、『断熱性等級4』の取得の場合、『UA値≦0.87』と判断出来ますが、実際の数値が 0.87 なのか 0.60 なのか 0.40 なのかは分りません。
しかしながら、2021年4月からの省エネ性能説明義務化によって、断熱性能(UA値)や一次エネルギー消費量(BEI)にて、建物の省エネ性能を数値化して説明してくれるようになったので、断熱性能の高さも簡単に判断できます。
但し、上記を説明してくれるのは、建物請負契約前の事前説明時となりますので、明確に他社との比較が出来る訳ではありません。自分の気に入ったハウスメーカーや工務店が決まりましたら、事前に建物性能を数値にて確認しておきましょう。省エネ性能説明時と乖離がないことを確認してから請負契約することが大切です。
さらに、【BELS評価】なら☆マークが5つならZEH基準相当だと簡単に分かりますし、UA値やBEIも一目瞭然です。
★上記の評価書で、こどもみらい住宅支援事業でのZEH水準住宅の証明となります。該当者であれば、補助金100万円GETだぜ!!
残念ながら、気密(C値)については、現在の省エネ性能表示などで、指標や等級がない為、ほとんどのハウスメーカーが数値を掲げていません。
せっかく断熱性能(UA値)のいい家を選んだのに気密性能(C値)が悪くてはあまり意味がありません。気密性能(C値)は、住宅の換気性能に大きく関わっているので気密性能についても確認しましょう。
上位等級も創設され、省エネ説明も義務化され、どんどんと住宅の性能は上がってきています。しかも、数値で住宅性能が明確に判断出来る様になってきたことは、建築主にとって大変ありがたいことだと思います。
2022年度は、住宅の省エネ性能が驚異的に上昇する年となります。4月より新設された上位等級よりもさらに上をいく上位等級の新設が10月には予定されています。住宅性能の向上はありがたいことですが、どこまでの性能を建築主は求めることとなるのか?断熱性能などを高めればそれだけコストもかかることになりますし、悩みどころですね。
数回にわたって、長々とお話させていただきましたが参考になったでしょうか?
いつものパターンですが、最後にアピールします。
太陽住宅の建物は、標準性能で【UA値≦0.5・C値≦0.5】となっています。全棟において気密測定を実施しています。さらにBELS評価書もお渡しさせていただいています。10月以降の上位等級にも対応していく予定です。
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